先月、神戸店としては初となるチェアウォーカーのお客様にご来店いただきました。
色々お話しをさせていただく中で、僕自身も全く気づいていなかった大発見がありました。
お客様のご相談内容はシンプルそのもの、「チェアウォーカーに合うバケットシートが見つからない」。
根っからのドライブ好きのお客様が安心して身を任せられ、チェアウォーカーの車生活にフィットするバケットシートをお探しでした。
運転自体はある意味どのブランドのシートを選んでも問題なく可能だと思います。しかし、僕も知らなかったのですがチェアウォーカーの方が車の乗り降りを行う際、ご自身の力だけで車椅子を車内に収納する必要があります。
驚いたのがその収納方法で、まずはシートを目一杯リクライングさせ、身体が寝そべった状態で折りたたんだ車椅子を持ち上げてハンドルと身体の間を通過させて後部座席へと移動させる。 軽量に作られた車椅子とは言え、片腕で本体を持ち上げて運びこむ姿には驚きました。
この一連の作業のどこに問題があるのかと言うと、「リクライニングのレバー」です。
一般的なセミバケットシートは、座席脇のダイアルを回転させる事でリクライング角度を調節するダイアル式を採用しています。 しかし、これでは乗り降りの際に発生する車椅子の積み下ろしには非常に手間がかかります。
これらの作業をよりスムーズかつシンプルにする為には、純正シートに多く採用されるレバー式が最も適しています。 そしてお客様自身がレバー式に着目して選ばれた商品が、Sparco(スパルコ)セミバケットシリーズの「R100」と「R333」でした。
僕自身も実際にデザインやサイズ、座り心地などに着目して商品をご提案する事がほとんどで、リクライニングレバーにまで意識を持つ事はこれまでありませんでした。 気になってSparco以外のセミバケットシートを探して見ましたがお客様のご指摘通り、そのほとんどがダイアル式を採用していました。
意外な形でSparcoバケットシートの懐の広さを感じた本当に大きな発見でした。
結果的にシート本体の汎用性とフィッティングの観点から「R100」をお選びいただき、シートレール製作・フィッティングも無事完了。 「もう、このシート以外使えない!」との評価をいただく事が出来ました。
サイドクッションなどの課題も残りましたが、これをキッカケにチェアウォーカーの方にも楽しく快適なカーライフを楽しんでいただけるよう、アフターパーツの開発にも着手して行きたいと思います!
色々とご指導いただいた「I様」、本当にありがとうございました。
また日常使用を経て改良希望点などございましたら、いつでもお気軽にお申し付け下さいね。
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メーカーも健常者中心で考えてるパーツでしょうからねぇ。
勉強になります。
元WGPライダーの青木琢磨選手が
最近4輪競技を活発に行ってますが、
どんなシートをお使いなのかが
気になりますね。
としさん
コメント、ありがとうございます!
おっしゃられる通り、現在のレーシングギア・カー用品の大半が健常者中心で開発されている製品だと思います。
青木拓磨選手をはじめ、チェアウォーカーの選手がどんな製品を使っているのか、僕も気になりますね!
今回の事を教訓に、より沢山の人に愛される製品をリリース出来るよう頑張って行きます(^^♪