お客様よりご依頼いただいた、アズメリープレゼンツ オリジナルヘルメットペイント作品をご紹介させていただきます。
今回の作品は比較的、当店ではペイント実績の少ないBELLヘルメットがベースとなります。ライン構成や配色など、ほぼすべて「お任せ」のオーダー内容でしたので、独特な雰囲気に仕上げてみようと始めから決めていました。
通常時は、イニシャルやモチーフになるアイテムなど、テーマに沿って全体のライン構成をデザインするのですが、今回は完全に「ヘルメット形状」に合わせてデザインしてみました。
同時にオーダーいただいたオーダーメイド レーシングスーツにも使用した、ブラック&イエローの配色を流用し、どこか悪そうで、一度見たら忘れないインパクトを私的なテーマとしました。
フロントビューはメカニカル的な印象が漂います。特徴的なダクトと顎部の形状にあわせ、立体感をより強調する配色をする事で迫力ある顔付き。「睨みが効いたデザイン」とも表現出来ますね。
後頭部にはお客様のご厚意で当店のロゴマークを配置していただける事に。通常はブルー×レッドの配色ですが、作風にあわせてネイビー×蛍光オレンジの特別仕様です。
BELLヘルメットは後ろから見ると、横方向に伸びた帽体形状となっており、デザイン的な落とし所が見つけにくいのですが、今回はあえてシンプルな横基調のライン構成とすることで、「どっしりとしたワイド感」を狙いました。
頭頂部はシャドーエフェクトは多様せず、ピンストライプをイメージしたラインで構成。ブラックのベースペイントがより映えています。押すところは押す、引くところは引くと言ったさじ加減やメリハリがこの独特の雰囲気を形成しています。
両サイドにはお客様の家紋を透かし絵(シャドーグラフィック)で配置。浮き出ているかのような自然なグラフィックに繊細さを感じます。
一見、アンバランスにも思えますが、絶妙なサイズ感と透け具合、そして丁度真下に重なっている、日本刀のような陰影がつけられたシルバーラインとの組合せで、このヘルメットを代表するパーツになっています。
通常はローマ字で配置するドライバーネームですが、今回は敢えての漢字です。アズメリープレゼンツ作品としては名前を漢字で配置したのは初めてかも知れません(笑) 細かな部分ですが、ネームにもしっかりとグラデーションを施す事で、ギラっと光り輝くイメージで製作いたしました。
ブログ上でのご紹介が大変遅くなりましたが、ご依頼いただきました「H.F様(既に伏せ字にする意味がありませんが汗)」、本当にありがとうございました! 世界に一つのオリジナルヘルメットとともに、どうぞこれからもモータースポールライフを楽しんで下さいね。
■ペイントデータ
担当ペインター:アズメリープレゼンツ
ベースヘルメット:BELLヘルメット RS-3 PRO
オプション:BELLヘルメット DSAFミラーシールド(ゴールド)