2022年から、自動車モータースポーツの耐火安全ホモロゲーションナンバーが現在の「FIA 8856-2000」から「FIA 8856-2018」へと更新されます(正確には、FIA 8856-2000規格品の製造許可が2021年12月31日を持って終了します)。
この更新を巡って、「着用期限」や「公認レースでの着用可否」など、様々な憶測が飛び交っている状況です。そこで今回は、現在判明している情報を整理し、正しい情報を皆さんに簡潔にお伝え出来ればと思っています。
都市伝説!?に騙されず、ご自身にとって、本当に必要なレーシングギアを正しく選択してください!
=参考文献=
FIA ルールブック テクニカルリスト Number.27
https://www.fia.com/regulation/category/761
※PDF資料が表示されます。
■目次
- 2022年モデルから商品価格が値上がりするって本当?
- FIA 8856-2000規格品のホログラム有無について
- FIA 8856-2000規格品はいつまで使用出来る?
- FIA 8856-2000規格品はいつまで購入可能?
- FIA 8856-2018規格品の着用期限は?
- FIA 8856-2018規格品の着用義務付けはいつから?
- FIA 2000規格 or 2018規格のメリットとデメリット
- 少しでも不安に思ったら、いつでもお気軽にお問い合わせください!
2022年モデルから商品価格が値上がりするって本当?
最新のFIA公認規格アイテム(8856-2018規格品)は、より厳しい耐火基準に対応する為、製造コストや原材料費の値上がり、そして、昨今の輸送コスト高騰の影響を受けて、FIA 8856-2000規格品と比べると定価換算で2割程度の値上がりが予想されます。
FIA 8856-2000規格品のホログラム有無について
FIA 8856-2000規格品については、製造年によって「FIAホログラム」が貼り付けられているアイテムと、そうでないアイテムが存在します。
ホログラム有無によって、公式レースで着用可能な有効期限が異なりますので、詳細は次項をご確認ください。
【レーシングスーツの場合】
2012年12月31日までの製造品:ホログラム無し
2013年1月1日以降の製造品 :ホログラム有り
【レーシンググローブ、シューズ、アンダーウェアの場合(ソックスを除く)】
2015年12月31日までの製造品:ホログラム無し
2016年1月1日以降の製造品 :ホログラム有り
※ソックスについては、他アイテムとはルール制定(ホログラム貼り付け義務)のタイミングが異なり、2016年1月1日以降に製造された製品についても、ホログラムが貼り付けられていない製品が存在する。
FIA 8856-2000規格品はいつまで使用出来る?
ホログラム装着の有無によって、FIA認定期限が異なる為、公式レースでの使用期限が異なります。
【レーシングスーツの場合】
ホログラム無し:2022年12月31日まで使用可能(FIA国際格式レースの場合)
→JAF国内格式以下の公認競技では「2024年12月31日まで使用可能」
ホログラム有り:2028年12月31日まで使用可能と想定
【レーシンググローブ、シューズ、アンダーウェアの場合(ソックスを除く)】
ホログラム無し:2023年12月31日まで使用可能(FIA国際格式レースの場合)
→JAF国内格式以下の公認競技では「2025年12月31日まで使用可能」
ホログラム有り:2028年12月31日まで使用可能と想定
※ソックスについては、他アイテムとはルール制定(ホログラム貼り付け義務)のタイミングが異なり、2016年1月1日以降に製造された製品についても、ホログラムが貼り付けられていない製品が存在する。
その為、FIA 8556-2000規格公認品であれば、『2023年12月31日』まで使用可能(FIA国際国際格式の場合)。
→JAF国内格式以下の公認競技では「2025年12月31日まで使用可能」
※「2029年1月1日より、全FIA格式カテゴリーでの8856-2018規格公認品の着用対象」となる為、断定は出来かねますが、国内格式レースにおいても2028年12月末迄が着用期日と想定いたします
=参考資料=
JAF MOTOR SPORTS ホームページより
2022年JAF国内競技車両規則 第4編 細則 改正(概要)
※PDFページが表示されます
FIA 8856-2000規格品はいつまで購入可能?
8856-2000規格品は、製造メーカーにおいて、2021年12月31日までの製造が許可されています。
しかし、既に「新規格品への切り替え」を行っているメーカーも多い為、実際には「メーカー/輸入元/販売店」の在庫限りの取扱いとお考えください。
FIA 8856-2018規格品の着用期限は?
FIA 8856-2018規格品は「製造から10年の使用期限」が定められています。
レーシングハーネス同様、8856-2018規格品からアイテム本体には「使用期限」が表示されています。
「Not Vaild after:20××」の部分が使用期限となり、表示年の12月31日までFIA格式の公認競技で使用する事が出来ます。
FIA 8856-2018規格品の着用義務付けはいつから?
F1やFomulaE、WRCなどのトップカテゴリーから、段階的な使用義務が定められた FIA 8856-2018規格品ですが、2029年1月1日より「全FIAカテゴリーでの使用義務」が制定されます。
JAF国内格式以下の公認競技での使用義務付けスケジュールは現在未発表ではありますが、おおよそ2029年からの使用義務付けになるのでは?とスターファイブでは想定しております。
全面切り替えまでは7年程度のお時間がありますが、安全性の観点からも、FIA 8856-2018規格品への切り替えをスターファイブではお勧めいたします。
FIA 2000規格 or 2018規格のメリットとデメリット
ここでは、スターファイブが考える、「8856-2000 or 8856-2018」規格品のメリットとデメリットを記載いたします。製品選びのご参考にしていただければ幸いです。
【8856-2000規格品のメリット】
・薄く、軽く仕上げられている。
・安価な価格設定。
【8856-2000規格品のデメリット】
・在庫限りの取り扱いで、リピート購入する事がほぼ不可能
・耐火安全性能が8856-2018規格品よりも劣る。
【8856-2018規格品のメリット】
・最先端の耐火性能を誇り、安全性がより一層向上。
・各メーカー、最新技術を使用した製品作りを行っており、リピート購入が可能。
【8856-2018規格品のデメリット】
・耐火安全性を強化したことにより、8856-2000規格品に比べて分厚く、重い。
・8856-2000規格品に比べて高価。
少しでも不安に思ったら、いつでもお気軽にお問い合わせください!
なるだけ簡潔に、FIA 8856-2000 規格から、FIA 8856-2018規格公認アイテムへの移行についてご説明したつもりですが、それでも「これはどうなんだろう?」「このアイテムは公式戦で使えるのだろうか?」「新調するべきなんだろうか?」と不安に思われる方もおられると思います。
そんな時は是非お気軽に、当店までお問い合わせください。
スパルコ製品で無くても問題ありません、他店舗様でご購入されたアイテムでも問題ありません。
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