お客様からご依頼いただいた、オリジナルヘルメットペイント作品(アズメリープレゼンツ)をご紹介いたします。
「青色系で、イニシャルのKをモチーフにする以外はすべてお任せです!」
とのオーダー内容でした。
ベースヘルメットは独特の流線形状が特徴のSparco WTX-5Hと言う事で、形状を活かしつつ、シャープでスピード感を感じる作品に仕上げました。
サイドから見ると、イニシャルのKがモチーフになっているのがわかりやすいと思います。ひと目で「Kだ!」と認識出来てしまう、”いかにも”な雰囲気にならないように気をつけました。そして、サイドだけでなくラインを前後左右まで延長する事で、デザイン的な一貫性をもたせました。
フロントマスクは牙のようなライン構成と、蛍光イエローが差し色になって、独特の雰囲気を醸しだしています。Sparco WTX-5Hの角ばったエアロ形状を活かしつつ、上手くまとめる事が出来ました。
バックスタイルも少し独特です。横方向のラインだけで構成すると、どうしても”のっぺり”とした印象に仕上がってしまいますので、個々のパーツのフィニッシュを意識する事で、奥行き感を演出しました。
頭頂部は深いブルー(パープルっぽい色目)を設定。敢えて控えめなシャドーグラフィックとすることで、色目と質感を推し出しました。
立体感がある仕上がりは計算されたライン構成だけではなく、アズメリープレゼンツが得意とする、繊細なシャドーエフェクトによって成り立っています。
色の濃淡を上手く使い分け、奥行きを感じさせるテクニックはアズメリー作品の特徴の一つでもあります。
当作品、実は2012年5月に製作させていただいたモノなのですが、ブログ上でのご紹介までに4年もかかってしまいました。
このヘルメットの持ち主は全日本ジムカーナ選手権で活躍されている「川北 忠 選手」なので、もしかしたらジムカーナ会場では目にされた事がある方もおられるのではないでしょうか?
川北選手、ご紹介が遅くなってしまいましたが、この度はペイントご依頼ありがとうございました。これからのご活躍に期待しております。
■ペイントデータ
担当ペインター:アズメリープレゼンツ
ヘルメット :Sparco WTX-5H
ペイント種 :ソリッド
オプション :なし